コラム

来襲

牧師 飯田啓子

 11月6日(日)聖徒の日として礼拝を守り、礼拝後は墓前礼拝が行われた教会が多かったと思います。毎年、聖徒の日に墓前礼拝をする母教会からは父を納骨して以来、案内状が届きますが、「引退してからね」と返事をするだけです(記念献金は父の記念日のみ)。その代わりと言っては何ですが今年は草深教会で、朝礼拝では辻哲子先生と、夕礼拝では清水国際高校の高根先生と共に、御言葉と聖餐のフルコース礼拝を献げることが出来た幸いを感謝です。
 7日(月)は立冬。夕方のニュースで旧東海道沿いの松に菰を巻く作業が流れていました。菰巻は兼六園(金沢市)だけのもので冬備え(防寒対策)だと思い込んでいました。こんな暖かいのに冬備えをする。防虫対策であることを思い出しました。
 8日(火)は442年ぶりの皆既月食と惑星食の同時出現。神様が創造された宇宙という作品のドラマを楽しみました。前回出現の1580年は桶狭間の戦い後20年、室町幕府滅亡後7年、長篠の戦い後5年、本能寺の変2年前。戦国時代の人々はどんな思いで見ていたのかとイメージしながら、それ以前から、442年前も現在もこれからも生きておられるのは主なる神だけであることを思い知らされました。
9日(水)は朝の祈祷会後に友愛セールの準備。「儲かりまっか」が挨拶言葉の一つだった関西人にとってバザーこそが教会行事の全て!だと信じて疑わなかった小中高時代を思い出しながら楽しみにしています。また帰りがけには11月20日にイヴ礼拝の予告〆切を確認され、今年もまたクリスマスが攻めて来る季節を迎えたのだと、気を引き締めるためにネジを巻きました。 
何よりも11月の定例長老会で教会定期総会のことが話し合われました。教会総会を年度末や年度初めに行うことで過ごしてきた者にとって、クリスマスと総会が同時に来襲するのは、十分に気を付けて備えなければならないことです。そのためには先ず祈る祈備が最も安心で大事なことです。体内カレンダーや体内時計が未だ二つの来襲に馴染んでいない分だけ、大いに長老の皆さんには難儀をかけるはずです(先に謝っておきますね)。〆切を値切る(遅れる)のも関西人の悪いクセの一つです。同時並行が出来ない不器用さを思い知らされ、それでも生きておられる神様の憐れみに依り縋り、悔い改めて、生涯ここにとどまらせてくださることを感謝する者とされ続けたいと思います。