コラム
7月の礼拝招致
牧師 飯田啓子
『そしてわたしは、わたしが主であることを知る心を彼らに与える。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。彼らは真心をもってわたしのもとへ帰って来る。』
新しい主の月7月が始まりました。そして今月の礼拝招致はエレミヤ書24章7節「わたしは彼らの神となる」が与えられたことを感謝します。
梅雨の期間が余りにも短すぎて、一気に暑さが襲ってきた2022年7月。コロナ禍の時代、予防や拡大阻止からウイズコロナの時期になり、3年ぶりに〇〇開催の文字が目立つ2022年7月。ウクライナの平和を祈り求めながら戦争が長期戦に入ったことを苦々しく思う2022年7月。値上げに次ぐ値上げで家計が厳しくなることにため息が出てしまう2022年7月。何処かで我慢の限界が来ていてストレスだらけの2022年7月。何時まで続くのか、何時終わるのか、先行き不透明感が満載の2022年7月。まったくやるせなさしか見いだせず、希望よりも失望、期待よりも忍耐ばかりに包まれてしまって、自分が惨めになってしまうばかりです。私たちを感謝よりもため息の多い思いにさせる一つ一つの現実が、一向に終息しない。これでは神の国に錦を飾ることは出来ないではないかと焦りが広がるばかりです。
けれども終わりなき現実が与えられているのです。それは神の祈待という試みです。この祈待の試みを繰り返し経験していく中で、神を知り、民とされていくのです。どんな時でもどんな場合でも、私たちの努力の結果で神の民とされ神の国に錦を飾る結果が得られるのではなく、私たちの神となってくださるという神様の契約の中でのみ、私たちは神の国で生きる者とされていくのです。
今、この神様の契約が主イエス・キリストの十字架と復活によって更新されている時代です。この一点においてだけ神が神であり、その神が神となってくださっていることに頼り切り、悔い改めて神を神とする、十字架のキリストが見せてくださった聴き従う歩みを続けていく7月。どんな猛暑よりも更に熱く確かな聖霊の導きの中で、神を神とする信じて生きる歩みを続けていきましょう。