コラム

11月礼拝招致 あなたは知らねばならない

牧師 飯田啓子

 10月20日前後に富士山の冠雪を発見して以来、牧師館の屋根に上るのが最近のお気に入りです。朝よりは日没頃に赤みを増す富士山が最高だと思う静岡県民初心者です。そしてこの時期に無防備に屋根の上に昇れることが不思議です。過去16年間毎年「今年は初雪とボージョレ解禁とどっちが早いか」と考える季節でした。
 23日は他住主任教師によって、30日は2名の神学生によって礼拝を守ることが出来ました。特に夕拝奉仕をしてくれた神学生は、夕拝終了後、皆さんが帰宅してから「礼拝前に実家から連絡が入り、祖父が今夜が峠だと宣告され、出来れば病院に来るようにと言われました。明日の帰宅を早めても良いですか?」と申し訳なさそうに伝えて来ました。実に驚きました。日曜日の朝、説教者は緊張の中にいます。奉仕が終わればそれも徐々に解けるのですが、あの日、夕拝奉仕の彼だけは緊張が解けるよりも、緊張が増してくる気配が溢れていました。そして夕拝。落ち着いて微塵も動揺を出さずに最後まで奉仕をしてくれました。まさかそんな緊急連絡が入っていた等、私自身は知りませんでした。その点を確認したら「連絡直後に二人で祈りました」とのこと。彼らの主に期待して信頼する祈力を頼もしく思い、働いてくださる救い主イエスの執成しの祈力をまざまざと見せつけられました。
 新しい11月の礼拝招致を申命記7章9節『あなたは知らねばならない。あなたの神、主が神であり、信頼すべき神であることを。この方は、御自分を愛し、その戒めを守る者には千代にわたって契約を守り、慈しみを注がれる』としました。私たち救われた者は、救い主イエス・キリストを知り、その御方の父である御方を知らなければなりません。何となくノルマのようにも方程式のようにも聞こえますが、知るということは覚えるだけではなく生きることが求められています。罪人の救いのために働かれる神が私の神であり、この御方が神である。
 新しい11月。慌てずに一歩一歩、一日一日を満喫しながら、神を知る生活を満喫したいと切に願います。神様が信頼すべき御方であることを経験する毎日を生きることで、神様の言葉を聞き求め、それに返事をし続ける交わりの生活が、礼拝から礼拝への生活となりますように。