コラム
ラスト待望ウィーク
牧師 飯田啓子
アドヴェント最後の一週間の幕が開きました。いよいよ来週はクリスマス。神の言葉が目に見える姿で実現する。楽しみです。
クリスマスと聞くと皆さんはどんな味を思い出しますか?私はCS生徒時代の祝会で食べたカレーライスとチョコレートとミカンが口の中で混じり合った味を思い出します。カレーは婦人会のお手製。チョコレートは板チョコが一人一枚。ミカンも献品でした。どれも美味しい。でも混じり合えば奇妙奇天烈な味になる。その表現できない味が蘇ります。
もう一つは大学生社会人になってからですが、イヴ礼拝後にキャロリングに回ります。礼拝前に教会のオッちゃんたちとラーメンで腹ごしらえ。時にはキャロリング後の一杯のラーメン。キャロリング前後に食べる一杯が堪らなく美味しかったのがクリスマスの味です。
寒くなってくるとラーメンが食べたくなるのは冬眠前の熊と同じでエネルギー補給でしょうか。静岡で豚骨ラーメンが食べたくて何軒か回りました。美味しい。でも物足りない。一回食べれば十分なのに、三日連続で豚骨ラーメンを食べたいと思ったのは、この年になってから初めてです。これが「こっさり」味なのかと驚いています。こってり+あっさり味。自分で味に変化を付けなくても整えて提供してくれる。嬉しいような物足りないような“こっさり”。またジャストフィットな適温スープ。フ~フ~フ~と3回冷まさなくても1回で飲める。これまた驚きです。
味と思い出は直結しています。経験したことがある思い出を思い出せば、そこには“あゝもう一回食べたい”と
懐かしく記憶が蘇る味があります。記憶の味は再現するのが難しいのは思い出と結びついているからでしょう。
静岡の味。発見と実食を重ねながら馴染みたいと思います。
さてクリスマスの飾りが整ってきました。銀杏側の看板の中身がパワーアップしています。これは地域への証しと伝道のために、ある方に無理を強いましたが感謝です。また教会内部、2階への階段左側の絵がクリスマスバージョンになっていることにお気づきでしょうか。蝋燭を点していくのと同じで、与えられた五感全部からクリスマスの備えをしていく。決してデコレーションではありません。内にも外にも伝えて行く伝道です。
クリスマスに向けて最後の一週間。御言葉と祈りによって、しっかりとネジを巻き備えましょう。