コラム

17年分の…

牧師 飯田啓子

 6日(月)、積雪量が驚くほど少ない大曲に到着。2月と言えば、クリスマス寒波・年末年始寒波・成人の日寒波と毎週末毎に容赦なくやってくる寒波のお陰で、体力気力が疲労困憊。その分だけ動線部分しか雪寄せをしないので、降ろしていない屋根の積雪量はうんざりするほど。そして庭や駐車場は寄せた雪で出来る雪の山で塞がれ、これ以上は限界というパンク状態。そこで2月には2トンダンプを借りて雪捨て場に雪を捨てに行く。これでほんの少しだけホッとして、2月の積雪に備えるのですが、今回は屋根に昇る梯子さえも用意していない程度。室内の扉も重さで開閉が出来なくなるのが当たり前でしたが、何ともスムーズに開閉可能。何とも度肝を抜かれました。
 7日(火)は17年分の荷出し作業。断捨離に励んでくれたので思っていたよりは少なく、トラック一台分で済みました。神学生時代は年に2回の部屋替えという引っ越し。奈良神戸秋田静岡と4回目の引っ越し。毎回、増え続ける荷物と、処分できない荷物にうんざりしてしまいます。特に処分が出来ない荷物は厄介極まりない。今後、使用する可能性は低いのに、手離すことが出来ない。また荷造りも大変。入れやすい物は次々に入れていけるが、どうしても納まりきれない物が出てきてしまうと、その分だけ段ボールが増えていく。悪態をつきながら荷作りと処分に専念し、最後は燃やしてしまおうと安易に考えてしまう。
 段ボールに納まりきれない荷物。段ボールを開けると ゴチャゴチャが押 し寄せてくる。私が引っ越しが嫌いな理由は、そこに自分自身の罪を見てしまうからです。自分で処分や片付けが出来ず、それを見たらうんざりする。実に厄介極まりない罪の結果との対応だと思います。
 主イエスは手に負えない人の罪を負い、それを処分して、きれいさっぱり片付けられている状態を与えてくださった。洗礼を受けていることを思い起こしながら、9日(木)届いた家や家庭に必要な荷物を開け、個人に必要な荷物は手つかずにする。寝食スペースが確保出来れば大丈夫です。