コラム

飯田敏勝

 先週の聖餐後、21-81「主の食卓を囲み」を讃美しました。その場で少し混乱がありました。配布した楽譜のコピーに「アーメン」は付いていませんでしたが、手元の『讃美歌21』の本では「アーメン」が付いている、といった声です。
 教団出版局に(聖文舎経由で)訊いたところ、作詞家が元々付けない意向であったので、途中の版からは削除しましたとのことです。
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 『讃美歌21』の版による変更としては、21-57「ガリラヤの風かおる丘で」の2節があります。最初は「弟子たちに」だったのが、途中からは「弟子たちを」に変わっています。これも作詞家からの指摘があったからです。
 今のところ変更があったのは、この二点のようです。草深でも使用している歌集なので、一応使用上の注意としてお伝えしておきます。
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 静岡市立静岡病院を受診しました。
 抜歯の予約のためで、それ以上の大事ではございません。念の為。
 初診のつもりで診察券を申請しましたが、職員から再確認がなされました。カルテはないが、同姓同名で生年月日も同じ方の記録が外科にある、というのです。
 実は子どもの頃、ばね指の手術を受けているのです。しかし優に40年以上昔のことです。
市立図書館のときはカード再発行手数料を取られましたが、今回はなし。しかし、故郷に帰ってきたことを否が応でも実感させられます。
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 秋に清水国際高校の教員向けの研修会講師を依頼されています。信仰を前提とする話はある程度慣れていますが、キリスト教主義学校で働く方々にどうしたら関心を持ってもらえるかの話になるので、頭をひねっています。
 一つのとっかかりとしては、聖書由来の慣用句ですね。「豚に真珠」(マタイ7:6)や「目から鱗」(使徒9:18)は有名かもしれませんが、最近話題に挙げることができるのは「ジャイアント・キリング」ですね。
 スポーツなどで使われる「番狂わせ」の意味です。語源は一つに特定されない(ジャックと豆の木という説もある)のですが、サムエル上17:50の巨人殺しが由来ともされています。
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 上記の研修会のために、池上彰『聖書がわかれば世界が見える』(SBクリエイティブ、2022年)を参照していますが、この本はいいですよ。
 池上さんはキリスト教信仰とは無縁ですが、世界情勢を把握するために聖書や宗教について知る必要性を重々承知しています。その要点を分かりやすく伝えてくれます。池上さんの本領発揮ですね。