コラム

今年のクリスマス礼拝の解説

飯田敏勝

 長老会では昨年度から、今年のクリスマス礼拝の持ち方について協議してきました。12月24日(日)の夕拝をイブ礼拝にすることは、既に年間予定で定まっていました。
 ただ主日の夕拝は聖餐も行われる場です。朝の礼拝も含め、教会で大切にしている聖礼典を来会者すべてにもきちんと示すことが伝道につながるとの理解に立ちました。この点、教会員は皆で共有してほしいと願っています。
 伝道は、招く側・招かれる側いずれの人の満足が中心にあるのでなく、神の招きこそが中心にあると信じねばなりません。聖餐に与れるのは信仰告白を経た者たちですが、神さまの用意なされた救いが提示されています。求道者がそれに憧れを抱くよう、先に招かれた者たちは熱心に神の御業である聖礼典に集中しましょう。
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 プロテスタントの基本的礼拝理解
として、聖餐は毎回でなくてもよいことがあります。カトリックのミサ(=礼拝)は、説教がないことはあっても聖体拝領(=聖餐)は不可欠なのと対照的です。
 ただし、聖餐を伴う礼拝はフル・サービスと呼ばれ、式文に載っているような形があります。今年のイブ礼拝の基本の流れは主日礼拝に沿った形が相応しいと判じました。
 イブ礼拝などで讃美歌を多用し、聖書と交互に提示する形式もあることは承知していますが、今回は違います。その代わり、讃詠や頌栄などの歌も、クリスマスの歌の中から内容的に当てはめ得るものを選びました。
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 歌や音楽には大きな力があります。
 多分、牧師が思い描く以上の感化力があります。
 クリスマスは特に、皆さんが馴染んでいる讃美歌も豊富です。例年と違う用い方をいたしますが、以下の解説を読んで備えてください。
 小さな変更点ですが、なお一層クリスマスを祝うことにつながればと願います。
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 頌栄は、礼拝してきた三位一体の神をシンプルにほめたたえます。クリスマスの歌で父・子・聖霊がそろう詞は見出せませんが、ルカ2章14節の天使たちの神讃美と祝福の歌をそこにあてがいます。朝は「あめなるかみには」、夕は「あらののはてに」です。
 礼拝の招きに相応しい内容を讃詠の位置に置きました。朝は「きたりきけよみつげを」、夕は「もろびとこぞりて」です。
 献金直後の讃美歌も、107番の歌詞に「うけたるたまものささげまつる……わがものすべてをとりてよみしたまえ」とあるので、ご理解いただけるでしょう。