コラム
羊飼い
飯田啓子
今年の冬も暖冬傾向が強いようですが、それでも恒例のクリスマス寒波は到来するようですね。雪始末に追われる地域を覚えて、週末ごとに寒波が連続しないように祈ります。
今年は「主は近い」を祈りの中心にしてアドヴェントを過ごしました。目安は「主は近い!」とビックリマークが濃くなっていくように祈りました。それだけキリストの到来を楽しみに待ち続ける思いを大きくしてくださいと願いました。中学2年のクリスマス礼拝で洗礼を受けた時から考えれば、かなり濃くなったと思い、ひたすら神様の憐れみと忍耐に感謝するだけです。
洗礼を受けたのは中学2年ですが、実際にキリストに出会ったと自覚したのは社会人になってからです。それま
でクリスマスといえば羊飼いとサンタクロースが憧れでした。
ページェントに参加したことのある方ならば登場人物はご存じだろうと思います。私は昔っから色気のない子でしたから、まずマリアや天使というような可愛さが求められる役には当たりません。何時も羊飼いです。本当は宿屋になりたかったのですが、先生から「お前は羊飼い」と言われて、泣く泣く羊飼い役を小学校卒業まで続けました。
「お前は羊飼い」。思い出すとCS教師になった時、青年会会長に選ばれた時など、何となく「お前は羊飼い」と言われていたような気がします。
神様に最後は献げる羊(だから大切)を育てていく羊飼い。模範として良い羊飼いであるイエス様が傍にいてくださる。この良い模範を見習いながら、預かっているところで羊飼いに徹し、預かった羊を育てていく。それに気が付いた時から羊飼いは憧れに
なりました。
サンタクロースへの憧れはプレゼントへの期待ではありません。運転が好きなので配達することが実に面白い経験でした。
羊飼いは預かったものを育てる。サンタクロースは預かったものを届ける。御言葉を聴き続ける礼拝を献げる者には不可欠な祈りと行動です。やる気よりも根気が大事な信仰生活だと改めて思い知らされ、神様の憐れみと忍耐に感謝するばかりです。
さて来週の礼拝は船津光國神学生によって御言葉を取り次いでもらう礼拝です。彼は2024年4月から伝道者として派遣される予定です。噂では修士論文合格で奇跡は使い果してしまったそうですが、羊飼いも礼拝者にされたように、神様の奇跡はまだまだ豊富です。「お前は羊飼い」の祈りと共に迎え、伝道者として送り出し、神様にお任せしたいと思います。