

コラム
「四季折々の御言葉」

飯田敏勝
聖書の御言葉に親しむために、以下のような箇所をそれぞれの時期に読むのはいかがでしょうか。
カレンダー的なものを作製してみてもいいかもしれません。
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立春/雅歌2章11~12節
雨水/イザヤ書55章10節
啓蟄/創世記1章25節
春分/コリントの信徒への手紙一15章20~21節
清明/マタイによる福音書6章28節,30節
穀雨/イザヤ書30章23節
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立夏/ダニエル書2章21節
小満/マルコによる福音書4章26~28節
芒種/使徒言行録14章17節
夏至/創世記1章14節
小暑/ルカによる福音書12章54~56節
大暑/ヨハネの黙示録7章16~17節
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立秋/申命記11章13~14節
処暑/ヨナ書4章6節
白露/出エジプト記16章14~15節
秋分/使徒言行録17章26~27節
寒露/創世記1章20節
霜降/詩編147編15~18節
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立冬/詩編74編17節
小雪/イザヤ書1章18節
大雪/詩編51編9節
冬至/ヨハネによる福音書1章5節
小寒/ヨブ記37章9、13節
大寒/ヨブ記37章6~7節
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区分は俳句の季語にもなる、二十四節気ですね。それと対応する聖句を選んでみました。
「啓蟄」のような具体性があるとチョイスしやすいのですが、「立○」など単なる変わり目のところは聖句を見定めにくくて苦心しました。
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市販品で一~三一日対応や、三六五日形式の日めくりの聖句もあるのですが、毎日それをきちんとめくれる人もいれば、数日忘れてしまう人もいます。わたしは間違いなく後者のタイプです(過去の経験上、断言できます)。すると、数日飛ばした聖句に(特に三六五日の日めくりだと、その分を捨ててしまうので)申し訳ない気も湧いてくるものです。
二十四節気だと数日遅れてもまだその期間内なので、気が楽です。
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ここに選ばれた聖句は季節や自然と関わるものが多く、これらだけで聖書全体を読んだとは言えません。ですが、聖書と日常を結び付けるきっかけになり、御言葉に親しめる入り口にはなるでしょう。