コラム

「来月のために、来週のために」

飯田敏勝

 振起日は本来9月第一日曜で、教会学校から始まった企画です。夏の間に受けた恵みと成長を携え、また教会に集まって礼拝していこうと奮い立つのです。
 それを基にして6月29日(日)を草深独自の振起日礼拝として守ります。普段は礼拝に来られない方々が、この日には共に礼拝にあずかれるようにと、今年度企画しました。
 病気や高齢、身体的あるいは精神的に、長らく教会を休む状況は起こり得ます。それはやむを得ないことですので、あまり恐縮がらないでください。
 それをフォローするためにも、訪問聖餐を行いますし、6月からは礼拝に来られない人向けのYouTubeチャンネルを開設します。
しかし、信仰生活の中心はやはり主の日の礼拝にあります。自分の都合に合わせて礼拝をするよりも、イエスさまが復活された日曜の朝に合わせて、啓示された恵みをいただくのです。
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 来週の一斉組会では、この振起日礼拝のための準備をします。
 組会のメンバーの状況把握と、どんな働きかけをしたらよいか、確認をお願いします。実際に教会に来られるかどうかは別としても、何かしら働きかけをしてくださればと思います。訪問や電話で、礼拝や信仰への思いを聞いたり、目下の困難な状況を聞いたりして、それを乗り越える手立てがあれば一緒に考えていきましょう。車に乗り合わせたりして、当日礼拝に来られるなら何よりです。
 牧会部会や長老会でも話し合いましたが、実際に来るよう誘うか、その方の状況を 鑑みて声をかけるに留めるかは判断が難しいところもありましょう。そのときは遠慮なく牧師に相談ください。
 組会で話し合われ、振起日に向けてなされる皆さんの働きが祝され、用いられますように。
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 以下、やや信仰的な身辺雑記。
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 大阪・関西万博のイスラエル・パビリオンの入り口にメズザーが設置されています。申命記6章8節、11章18節を実践するため、御言葉の入った小箱を戸口に付けるのです。現代では素直に訪問者に祝福と平和を祈るためのもののようです。
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 新教皇レオ14世がかつて述べた「司教は、自分の王国に君臨する小さな王子のようにふるまうのではなく、謙虚に、仕える人々に寄り添い、共に歩み、共に苦しむようにと、本来は召されているのです」に共感します。教会でのあらゆるポスト(地位)は仕える務めだというのが大前提ですが、誤解が多いことも感じます。