コラム

「キリストの中にいる」

飯田 啓子

 先日、英和女学院のチャペル奉仕に伺い、朝ドラ主題歌を歌っているグループ名について話しました。“RADWIMPS”は合成語でRAD(凄い・強い・いかした)+WINPS(弱虫・意気地なし)=カッコイイ弱虫とか素晴らしい意気地なしという思いが込められています。いちじくの葉で裸を隠す人間。いちじくの木に譬えられるイスラエル。まさに弱虫で意気地なし。でもキリストの贖いによってカッコイイや素晴らしいに包まれていることをよもや忘れてはならない。信じてそうされた喜びを分かち合い、伝えて行く。キリストの中にいる幸いを覚えます。
 さて来月は第三主日が分区交換講壇で林保郎牧師(島田教会)が、そして第四主日は神学生が礼拝奉仕で、竹村恭一(たけむらきょういち)神学生が担ってくれます。以下、本人の自己紹介文です。

 東京神学大学大学院2年竹村恭一と申します。1957年6月28日生67歳です。
幼稚園は広尾教会付属幼稚園でしたが、小学校から大学まで公立でした。大学卒業後、東京都立高校の
数学科教員になりました。かねてから希望していた職業でしたが、自分の中に生徒に伝えるものが無いことに行き詰まりを感じクリスチャンの同僚に誘われて教会(日本同盟基督教団椎名町教会)に通うようになり、洗礼を受けました。
その後、結婚し妻も翌年受洗しました。一女一男に恵まれ、家庭生活や教会生活、仕事と祝された日々を
送りました。転居や転勤に伴い、大
和カルバリーチャペル、日本基督教団広尾教会と所属教会も変わりました。
 教員として、教諭・副校長・校長を務め、定年退職後は北九州予備校東京校に勤務し、数年働いて、その後は妻とゆっくり過ごそうと考えていた矢先、妻が病に伏せ、4年前に天に召されました。一時、生きる意欲を失いましたが、礼拝説教で「御言葉を伝えるのは弟子の務めである。」という御言葉に触れ、牧師に相談したところ、東京神学大学への編入学を薦められました。教職員や学友、教会の皆様、何よりも神様に支えられ学んでいます。

 弱虫や意気地なしをカッコイイに育ててくださる神の愛。自分で身を隠すものを次々に見つけ出すよりも、キリストに覆われていることに安心する神の国の生活。これを御心としてくださっている神様にありがとうございます。