コラム

「毎日テイスト三昧」

飯田啓子

 夏期休暇は存分にドライブを楽しみました。関門海峡の短さ。徒歩でも15分で渡れます。また大分では「飯田:はんだ」さんに多く出会い、関アジや関サバで有名な佐賀関が、佐賀県ではなく大分県だとしりました。その他、憧れだった智頭線の宮本武蔵駅、美方郡の余部鉄橋、鳥取教会などチラ見しながら、越前高田付近では燃費が30㌔越えに歓喜でした。

 母教会の礼拝に出席し老母の耳は聞こえないけど礼拝を喜ぶ姿を見て安堵。今しばらくは甲斐甲斐しいお世話は焼かずにすみそうです。また礼拝後、あるご婦人が「あんた、ちょっとコレ見てみィ」と首の傷跡を見せてくれました。数年前の頸椎削除の傷跡です。傷跡を隠さない関西のノリ。そこには痛さではなくキリストによって癒された満腹感がありました。

 10月の長老会。会計報告である方が“デイ(サーヴィス)感謝”と特別献金を献げておられました。日々、神様の導きの中で平安を過ごしておられる感謝の姿勢に脱帽です。

 先日、S兄弟の訪問聖餐に伺いました。感染症対策が少し緩和され、兄弟の部屋に初めて入っての聖餐式礼拝。「祈ります」と口にして祈る(聖餐式の定型祈祷)と、何と兄弟も「こうして細々と歩んでいます が、神様に従っていきます」とお祈りをされた。最後の感謝祈祷でも、こちらの祈りの直後に、兄弟が祈る。祈りの言葉は忘れたとしても、祈ることは忘れないというか、その時に神様がちゃんと思い出させ、祈らせてくださり、結び合わされていることを思い起こさせてくださることを痛感した時でした。私たちは忘れないように、覚えておこうと緊張しがちですが、神様の働きは必ずある。安心して細々と歩んで良い、神様に信頼することに改めて気が付かされました。

 猛暑が過ぎて秋。食欲や学びの秋。神様の憐れみの味を先取りしながら目の当たりにして、その中で御心が実現したクリスマスを待ち望みたいと思います。