コラム

「身辺雑記」

飯田敏勝

 聖書通読会の初級コース(聖書の中の主だった物語や、聖書全体を把握する上で鍵になる章句をピックアップ)と似た書籍が出ました。

 石田学『聖書通読31神の救いをたどる旅』(日本キリスト教団出版局、2025年)です。本の帯には「『創世記』の最初の宣言から、『ヨハネの黙示録』の最後の祝福まで聖書全体を31日でたどろう」とあります。

 数節分の聖書(聖書協会共同訳)があり、その黙想的な学びと、短い祈りが添えられます。

 裏表紙の帯に「本書を一日分ずつ読んで黙想し祈るために必要な時間は、短いものにすぎません。しかし、一ヶ月をとおして本書を用いてくださるなら、聖書の伝える神の救いの歴史が皆さまの心の内に、全体像としての形を結び、神への感謝が深まることでしょう」とある通りです。

 聖書は、細分化して語意を調べるだけでなく、全体として何を語らんとしているかを把握することも大切です。その救済史的な意味をよく教えてくれる一冊です。

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 聖書「を」語ることは色々できますが、聖書「が」語りたいことをそのまま語ることは難儀です。

 まずは、素直に聞くことが欠かせません。しかし、聞いたことを伝えるために、創意工夫や挑戦もしていかねばなりません。

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久々に会ったS.Iさん(旧姓:F)から、いきなり「世捨て人みたい」と言われました。真意は「山 奥で陶芸でもしている人みたい」ということのようです。日曜以外のわたしの格好を知っているなら、合点がいくでしょう。

友人や先輩牧師からきちんとした格好をしたほうがいいと言われることはありますが、クリエイティブでいたいことの反映かと思います。

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IさんはF.Kさんの長女で、わたしの姉を教会学校に誘った方です。それについてわたしも草深に通い始めたので、昔馴染みです。

 先週まで滞在していた姉が両親の引越しの手伝いをして、写真の整理もしていました。教会で写した小学生や中学生の自分も出てくるので、小恥ずかしい限りです。CS教師をしていたI.KさんやM.Iさんの髪が真っ黒なのを見ると、わたしも長い期間教会に関わっているのだと思わされます。